クリーニング屋の店主は果物のプロ おいしい桃を市場で毎朝目利き 店で激安で販売すると大人気に
「新鮮な果物をお値打ちに売りまくるクリーニング店がある」と聞いてやってきたのは愛知県犬山市。さっそくウワサのお店「クリーニングAmie 西楽田店」を訪れてみると、店頭にはおいしそうな野菜や果物がズラリと並んでいます。
桃が1箱20個入りで1650円!
中でもお客さんたちがお目当てにするのが売り場の大半を占める桃。ピンク色に熟した旬の桃はお客さんたちからの評価も高く、クリーニングそっちのけで桃を目当てに来るお客さんもたくさん足を運びます。
おいしさに加えて価格が魅力的なのも人気の理由。地元のスーパーでは2個700円程度で販売される桃が、少し傷が入った訳あり品なら1箱20個入りで1650円と超激安価格! もちろん傷物とはいっても味に影響はありません。
果物ばかりを売っている「クリーニングAmie 西楽田店」を営んでいるのは、店主の長谷川政子さん。現在は娘の千佐子さんと2人でお店を切り盛りしています。
「あくまでも本業はクリーニング店」と言う長谷川さん親子ですが、お客さんたちからは果物のプロとして頼られる存在。店頭で販売している桃についても「柔らかくなるまで置いておかないとおいしくならない」とアドバイスします。
桃の目利きもお手の物
果物を待っているお客さんたちのために、娘の千佐子さんが毎朝訪れているのが青果市場。早朝の市場に運び込まれた桃を見比べて、おいしい桃を目利きしていきます。全て独学で学んだという千佐子さんですが、桃を見ただけで生産者まで分かる目利き力は完全にプロのそれです。
競りが始まると青果業者に囲まれながらクリーニング店の千佐子さんも競りに参加。ライバルたちとしっかり駆け引きしながらも狙った桃を競り落としていきます。
この日は45箱の桃を競り落とした千佐子さんですが、これでも少ない方とのこと。実際、この日仕入れた45箱もの桃が、夕方には完売してしまいました。