「人口減少止めたい」移住希望者の要望や不安を解消する常設の“移住相談窓口”を開設 愛知・犬山市
地方都市がいま、頭を悩ませているのは人口減少の問題です。
その解決の糸口として犬山市は30日から移住をサポートする窓口を設けました。
犬山市役所の一角に30日、設けられたのは、「移住定住相談窓口」です。
「犬山市に引っ越しを考えている人に対して教育、子育ての市の取り組みや、(犬山市での)生活の魅力に対する案内や相談に対応する窓口です」(犬山市役所 企画広報課 若山優希さん)
犬山市に引越しを考えている人に情報提供、相談を受け付ける移住に関する専用の窓口は豊田市、田原市に続き県内3番目の設置です。
この取り組みの背景にあるのは、止まらない人口減少です。
犬山市の人口は、2009年の7万5820人をピークに減少傾向にあります。このまま減り続けると、2060年には5万1000人程度まで減少するという推計も。
犬山市が主に期待するのは、20、30代の住宅購入を考える世代の移住です。
この世代が気になる子育てについて聞くと…
「いま推している事業が、3人以上の子どもや多胎児がいる家庭へのサービス。犬山市産のお米を毎年10キロ提供するなど、さまざまなサービスをしているのが(市の)特徴」(若山さん)
こうした施策を通して2060年に6万人の人口を保つことを目指しています。
「(人口が減ると)税収が下がったり、街のコミュニティーが維持できなくなる懸念がある。人口減少は避けられないので、少しでも(人口を)維持できればいいかな」(若山さん)