低迷続く中日ドラゴンズ 最下位脱出のカギは「四球」 去年現役引退した平田良介さんが徹底解説

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大きく違う四球による出塁数

2011年時点の打撃成績

僕が思うのは、フォアボールの数かと思います。今のチームはホームランが少ない中で、シングルヒットが多いと思います。その中で、フォアボールが少ないと出塁の確率もすごく低いですし、相手チームのピッチャーに対して、プレッシャーも少ないと感じます(平田さん)

「まずはストライク」の考えが甘い球になる

甘い球が増える

―――まさに今シーズンのドラゴンズはフォアボール数がセ・リーグで最下位ですね。優勝したときはフォアボール数がかなり多いんです。フォアボールの数が増えていくと、巡り巡ってどんな影響がチームにもたらされるのですか。

フォアボールが多いバッターに対して、相手ピッチャーはストライクを取ろうと思うんです。ファーストストライクです。ピッチャーが有利なカウント、1ストライクや1ボール2ストライクなど、早くストライクを取っていこうという気持ちになるんですよね。

そうなると、最初のストライクが甘い球に変わるんですよ。厳しい球ではなく「まずはストライクを取ろう」という考えになるので、甘い球が増えます。そして、その甘い球からホームランや2塁打といった長打を増やすことによって、相手ピッチャーとしては次から厳しい球から入らないといけなく感じます。

2ボール1ストライクや2ボール、ノーストライクなど、バッターの有利カウントに変わると、またフォアボールが増えます。それが繰り返されていくことで、良いバッターになっていくんじゃないかなと思います。

カギとなる3人の選手 岡林・福永・石川選手

活躍を期待

―――具体的に、平田さんはどの選手にフォアボールを求めたいですか。

1番、2番バッターを担当することの多い岡林勇希選手と福永裕基選手、4番を担当する石川昴弥選手の3人です。

・60番 岡林 勇希 打率.265、本塁打1、打点8、四球10
・68番 福永 裕基 打率.304、本塁打1、打点7、四球8
・25番 石川 昴弥 打率.272、本塁打4、打点13、四球10

岡林選手と福永選手は上位打戦で塁に出ることが仕事なので、この2人のバッターがヒットと別にフォアボールで出塁する数が増えれば、チャンスも増えます。石川選手に関しては4番バッターになってほしいんです。なので、ストライクで勝負する、例えば3ボール1ストライクの局面で、「フォアボールでもいい」というバッターになってほしいんです。

だからこそ、ど真ん中の球で勝負できるチャンスが来たときに、センター前ヒットを打って喜ぶのではなくて、そこはホームランなどの長打につなげてほしいなと感じています。

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