女性猟師、射撃場通いが趣味? 余命3か月といわれても夫の支えで奮起 美食をもてなすジビエカフェ運営

地域 くらし・生活 エンタメ 友だち追加

女性ハンター

愛知県北西部に位置する豊田市の山間エリア。秋には美しい紅葉が広がる香嵐渓をはじめとして観光スポットも多い場所にもかかわらず、ドッカンドッカンと爆音が鳴り響いています。

地元民も驚く爆音の正体。実は「愛知県総合射撃場」から響くクレー射撃やライフル銃の音なんだとか。天候や風向きによって、山の中から聞こえてくると地元民もウワサしていたそうです。そんな射撃場が気になった取材スタッフは、特別に施設内を見学させてもらうことに!

日本トップクラスの射撃場

射撃練習施設

国体やオリンピック競技なども行われるという愛知県総合射撃場。日本でもトップクラスの大きさを誇ります。施設内では屈強な男性たちが銃を抱えて歩いていました。なかなか日本では見られない光景です。

射撃が趣味の女性ハンターを発見!

7年前に狩猟免許取得

そんな愛知県総合射撃場でひときわ目立っていたのが、ピンク色のウェアを身にまとった清水潤子さんです。射撃歴は7年という清水さん。クレー射撃の選手かと思いきや趣味でこの射撃場を訪れているそうです。

イノシシの剥製

清水さんの本業は銃や罠を使って鹿などの野生生物を仕留める本物の猟師です。この日使っていた銃も猟で使用するものだとか。

清水さんの自宅を訪問すると、大きなイノシシの剥製などおよそ一般家庭にはないものがたくさん目に飛び込んできました!

きっかけは「イノシシを捕まえて」と依頼されたこと

イノシシによる農業被害を解決しようと奮起

7年前に狩猟免許を取得し、6年前から豊田市足助地区に移住してきたという清水さん。実は以前に末期がんを患い、一時は余命3か月といわれていたそうです。仕事も辞めてがん治療に専念することを決意した清水さんが、夫のすすめで参加したのが農業体験でした。

そこで知ったのがイノシシによって荒らされた田畑の現状です。イノシシを「捕ってくれ」と頼まれたことをきっかけに、猟師の道へ進み始めました。

ジビエ料理でおもてなし

山里カフェ Mui

清水さんが今一番力を入れているのが「山里カフェ Mui」。イノシシや鹿肉などのジビエ料理をおいしく食べられるジビエカフェです。

飼っている猟犬とともに、毎朝すべての罠を見回ることが日課という清水さん。有害鳥獣駆除を行うことを使命に邁進した結果、いつしか余命宣告をされなくなったそう!

ジビエプレート

この日のメニューは「ジビエプレート」。鹿肉のイタリアンソテーのほか、ハクビシンやヌートリア、アライグマのお肉を使ったジビエからあげが盛り合わせになっています。臭みもなく柔らかなジビエ料理が満載となったボリューム満点のプレートランチを、お客さんもペロリと召し上がっていました。

奪った命はおいしくいただくのがモットー

奪った命はおいしくいただく

田畑を荒らす有害鳥獣として駆除した小動物も巧みに料理に生かすのが清水さんのポリシー。奪った命はせめておいしくいただくという清水さんの思いとともに、今日も豊田の山奥から「ドーン」と射撃音が鳴り響いています。

※なお、罠を仕掛けられるのは狩猟免許所持者に限られています。くれぐれもご注意ください。

おすすめの記事

おすすめの記事

アクセスランキング

アクセスランキング

ページトップへページトップへ