名鉄の名駅開発計画見直しで前途多難 「採算が合うラインまで計画の見直しが必要になる」と専門家指摘
名古屋鉄道の名古屋駅再開発計画の見直し問題です。専門家は、「採算が合うラインまで、計画の見直しが必要になるのではないか」と指摘しています。
名古屋鉄道・高崎裕樹社長:「いよいよ建設に進もうという段階で、このような事態に直面するとは全く想定しておらず、無念の思いでいっぱい。直ちに計画の再検証と見直しに着手するが、公共交通の利便性向上と魅力ある街づくり、地域づくりに取り組む姿勢は、私の中で今後も決して揺らぐことはない」
12月12日、名古屋鉄道が開いた緊急会見。高崎裕樹社長が声を震わせながら明かしたのは、名古屋駅周辺で進める再開発計画の見直しです。名鉄が2025年5月に発表した計画では、名鉄百貨店など6つのビルの解体を2026年度から、高さ約170メートルの高層ビルの新築を2027年度から始め、2033年度からホテルやオフィスなどの営業を順次始める予定でした。
工事の入札に唯一応募していたゼネコン側→「人材不足」で入札辞退
しかし今回、工事の開始やビルの開業時期を「未定」に変更。その理由は。
名古屋鉄道・高崎裕樹社長:
「(応募参加者から)人材確保難のため、計画に対応する施工体制の構築が困難であるということを理由とした『入札辞退届』が提出された」
工事の入札に唯一応募していたゼネコン側が、「人材不足」で入札を辞退。さらに、ゼネコン側が参考で示した工事費の見積金額は、1年前に示した金額の約2倍だったといいます。こうした建設費の高騰によるゼネコンの入札辞退は全国で見られています。
「採算が合うラインに持っていかないといけない」専門家
理由を専門家に聞きました。
三菱リサーチ&コンサルティング 塚田裕昭主任研究員:
「人手不足プラス資材価格の高騰による採算の見直し、この2つの要因で、計画していたものが見直しされるのが相次いでいる。(名鉄の計画は)全面見直しで、将来について全く未定ということで、さらに状況は厳しくなっている」
その上で。
三菱リサーチ&コンサルティング 塚田裕昭主任研究員:
「コストがここから下がることが見込めないとすると、現状、やや大きめな計画であったら、縮小することによってコストを下げるとか、採算が合うラインに持っていかないといけない」
名鉄は、今回の見直しによる業績への影響は「精査中」とし、未定となった再開発計画については、「2026年度中に何らかの方向性を示したい」としています。
※ 名鉄・高崎社長は「はしごだか」に「たつさき」












