「発電実証は2040年代に近い30年代」 核融合によって発生するエネルギー「フュージョンエネルギー」
次世代のエネルギーと言われる「フュージョンエネルギー」。水素のような軽い原子核同士を衝突させて、より大きな別の原子核を生成する現象=核融合によって発生するエネルギーです。
フュージョンエネルギーの燃料1グラムから得られるエネルギーは、石油約8トンを燃焼したエネルギーに匹敵すると言われています。フュージョンエネルギーはさらに、燃料が海水から生成できる、発電過程で二酸化炭素が発生しない、発生する放射性廃棄物も低レベルで従来の技術で処分ができるなどの特徴から、次世代のエネルギーとして期待されています。政府も、国家戦略として2030年代の発電実証を目指しています。
このフュージョンエネルギーを巡って、愛知県内で新しい動きがありました。
県内で食品スーパーを展開するアオキスーパーが、国内で初めてフュージョンエネルギーによる電力売買契約をスタートアップ企業と締結しました。
アオキスーパーが電力売買契約を締結したのは、フュージョンエネルギーによる発電技術を開発するスタートアップ企業「ヘリカルフュージョン」です。12月8日は名古屋市昭和区の「ステーションAi」で締結式が行われました。
「ヘリカルフュージョン」が開発しているのは、らせん構造のコイルを使って核融合を起こす「ヘリカル型」の融合炉です。1年間安定して運転できることや、メンテナンスがしやすいことなどが特徴です。こうした技術をアオキスーパーが評価して、今回、国内で初めて電力売買契約の締結に至りました。
今後、「ヘリカルフュージョン」は2030年代の電力供給を目指して施設の建設などを進めます。
ヘリカルフュージョン 田口昂哉CEO:
「フュージョンエネルギーという新しい産業の出口がしっかり見えたことが、一番大きな意義だと思っている。ここが確保されることで、さらに開発や投資の意欲が湧いてくる。これによって最終的にはフュージョンエネルギーの産業が成り立って、さらに大きくなる非常にいいきっかけになった。日本が次の産業のリーダーになれるように進めていきたいと思っているので、ぜひいろいろな方々に協力
してほしい」









