巨大トンネル掘削に密着! カメラが捉えた岩盤爆破の瞬間【東海環状自動車道・養老トンネル】

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「ホイールドリルジャンボ」を一旦撤去して安全な場所に移動

当然、いつも同じ場所に穴を開けるわけではない。水脈に当たると工事が中断してしまうため、湧き水が多そうな箇所を見極め、毎回位置を変えている。まさにプロがなせる技!

爆薬を装填した後は、照明が爆破の衝撃で飛んだり破損したりしないよう、一旦撤去。「ホイールドリルジャンボ」も安全な場所へと移動する。

【映像を見る】山を貫け!巨大トンネル掘削現場に潜入SP

爆破現場の至近距離にカメラ3台を設置

いよいよ点火準備に入るが、取材班が待機場所として誘導されたのは、完全な安全地帯とされる約150メートル離れた場所。しかし、「どうしても映像に収めたい…」。取材班は頼み込んだ末、爆破現場の至近距離にカメラ3台の設置を許してもらった。

現場に緊迫感が漂う中、「発破1分前です」という機械音声とともに響き渡るサイレン…。

発破10秒前からカウントダウンが始まり、点火の合図とともにスイッチが入る。

細かい破片がトンネル内に飛び散る

「ズババババン!」爆破とともに響き渡る大爆音! カメラが捉えた映像をスローで見ると、細かい破片がトンネル内に飛び散っているのがよくわかる。

地道な作業を何千回と繰り返す

煙が収まった後、岩盤を見に行くと、ご覧の通り粉々に…。

しかし、これだけ手間をかけて行われた1回の爆破で進んだ距離は、わずか1メートル。爆破で崩れるのは、事前に掘った穴と同じ、深さ1メートルのみだという。

日本の物流を支えるトンネルを貫通させるには、この地道な作業を何千回と繰り返さなければならない…。人々の安全を考え、大規模な崩落を防ぐためには、このように少しずつ掘り進めるしか道がないのだ。

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