ライドシェア解禁も専門家「タクシー不足の根本解決にはならない」 日本版ライドシェアは業界を変えるか
名古屋や瀬戸などでライドシェア解禁 専門家「現行制度ではタクシー不足の根本解決にならない」
ライドシェアは4月1日、一部地域で曜日や時間帯を絞って解禁されました。
愛知では、名古屋市や瀬戸市などが対象で、金曜日の午後4時台から7時台の間、土曜日の午前0時台から3時台の間で、台数を限っての運行が認められています。
ドライバーの条件は、普通免許を取ってから1年以上経過していることなどで、タクシードライバーに必要な2種免許は不要です。
ライドシェアについて、タクシーをはじめとする公共交通に詳しい名古屋大学大学院の加藤博和教授に話を聞きました。
加藤教授は「現状のライドシェア制度では、タクシー不足の根本的解決にはならない」「タクシーの需要が高い時の運賃を上げて、需要が少ない時の運賃を下げる料金体系を導入すれば、安い時にタクシーに乗って移動しようという利用者が増えて、需要が平準化するはず。そうなれば運転手が少なくても、全時間帯で見れば、よりたくさんの客を運べるようになる」と指摘します。
また「タクシー会社から制度つくりについてもっと提案や意見をすべき」と話しています。