紅こうじ成分含むサプリメントの健康被害「機能性表示食品の摂取にはリスク背負う覚悟必要」と専門家が指摘

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小林製薬が製造した「紅こうじ」成分を含む機能性表示食品を摂取した人が、健康被害を訴えています。専門家は、機能性表示食品を摂取するには「覚悟」が必要だと指摘します。

厚生労働省の調べによりますと、小林製薬の紅こうじの成分を含むサプリメントを摂取した人のうち、5人が死亡し、入院者数が157人に上ることが分かりました。

自民党 船田元 衆議院議員: 
「(紅こうじ問題は)党としても重要・重大なことであると認識し、善後策をしっかり打っていきたい」

2日、会合を開いた自民党は、機能性表示食品の制度に問題があれば、今後、政府に対して、改善するように求める方針です。

「機能性表示食品」を含む健康食品について街の人に話を聞くと…

街の人:
「シジミの(サプリメント)を飲んでるし、それからニンニク取ってるね。1日4錠ずっと飲んでます。1年くらい。元気になりましたよ、おかげで」

街の人:
「ニンニク卵黄というのを飲んでます。元気、とか書いてあるのでそれで。もうずっと何年も飲んでます」

いわゆる健康食品とは、医薬品以外で健康の維持や増進を期待しているもので、細かく分類されています。国が定めた安全性や有効性に関する基準などを満たした「特定保健用食品」、いわゆるトクホ。さらに、事業者の自らの責任において適正な表示を行う「機能性表示食品」などに分かれます。

健康食品は医薬品以外

では今回問題を起こした「機能性表示食品」と「医薬品」は何が違うのでしょうか…。

専門家は…

名城大学薬学部 間宮隆吉准教授:
「いわゆる薬機法という法律があって、医薬品に認められるものの中に、どのような効果があってどのような副作用があるか、きっちり示すことが求められているのが医薬品。機能性表示食品の場合は、成分が含まれていることをうたうことは問題ないと思われるが、本当に多くの人に有効性があるかどうかは示していない」

間宮准教授は、「機能性表示食品」を摂取する場合は、「覚悟が必要」と警鐘を鳴らします。

名城大学薬学部 間宮准教授:
「機能性表示食品の場合は、医薬品と異なる。過度な効果を期待してはいけない。あわせて十分な長期的な調査はされていないはずなので、摂取すること自体にリスクを背負うということも承知の上で、摂取しないといけない。そういう覚悟は必要」

今、機能性表示食品を摂取している人がとるべき行動とは…

名城大学薬学部 間宮准教授:
「効果が出ているかも含めて、自分の体調を毎日経過観察する必要があると思います」

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