地価公示 愛知は3年連続の上昇 商業地の変動率1位は知立市 知立駅周辺の整備で利便性向上
土地取引の基準となる地価の調査結果が3月26日に公表されました。愛知県は、住宅地・商業地ともに3年連続の上昇です。
愛知県の地価の平均変動率は「住宅地」が2.8%上昇、「商業地」が4.2%上昇でそれぞれ2023年の上昇幅を上回りました。調査が行われた北設楽郡を除く県内51市町村のうち、「住宅地」は44市町、「商業地」は38市町で平均変動率が2023年より上回っています。
葛谷 晃一郎記者:
「商業地の市町村別変動率で、1位となったのがこちら。新しい駅が造られている知立市です」
名鉄名古屋本線と名鉄三河線が交わる知立駅周辺は、4本の線路が並行していたため、踏切による周辺道路の慢性的な渋滞が課題でした。現在、2028年度までに駅周辺の線路と道路を立体交差させる計画が進んでいます。また2024年3月、知立駅の東、約400メートルに位置していた三河知立駅をさらに約900メートル東に移設。新しい三河知立駅周辺の鉄道利用者の利便性を高めました。
新しい三河知立駅の近くに住む男性:
「将来、車に乗れなくなる場合もある。そうしたときに、(知立駅に)電車で来れれば非常にいいと思う」
知立市民:
「(知立駅周辺に)お店ができて、人がいっぱい乗り降りして、活気が出てきたらいいですね」
知立市は、住宅地でも2位の上がり幅です。地価の分析などを行った不動産鑑定士の松原さんによりますと、もともと知立市はトヨタ自動車関連の企業に勤める人の需要が高かったのに加え、駅周辺の利便性向上への期待が高まり、地価の上昇につながったということです。
一方、県内で最も地価が高かったのは「住宅地」が栄2丁目で、1平方メートルあたり1900万円。「商業地」では、ミッドランドスクエアがある名駅4丁目で、1平方メートルあたり1950万円でした。