中1女子いじめ自殺訴訟 名古屋地裁が遺族の請求を棄却 父「怒りしかない」

事件・事故 地域 友だち追加

テレビ愛知

2018年、名古屋市名東区で市立中学1年の齋藤華子さん(当時13歳)が自殺したのは、学校がいじめに適切に対応しなかったためだとして、両親が名古屋市に1540万円の賠償を求めた裁判で、19日、名古屋地裁は両親側の請求を退けました。

華子さんが自殺したのは2018年1月。翌2019年、市教委の第三者委員会は、いじめを認定せず、亡くなったのは、部活動の疲労が原因などとしていました。しかし2年後、両親の要望を受けて設置された再調査委員会では、いじめを認定。一方で、自殺との因果関係は「直接の契機と断定できない」としていました。

両親は、学校が事前に行った心理検査などで、いじめによる精神的苦痛を察知できたのに適切な対処を怠ったなどとして、名古屋市に1500万円の賠償を求める裁判を提訴。名古屋地裁は2023年12月、和解案を示しましたが、市側が応じず、19日の判決を迎えました。

名古屋地裁の齋藤毅裁判長は、「学校の教員はいじめを具体的に認識することができたとはいえない」などとして、両親側の請求を棄却しました。

判決後、会見を開いた父親の信太郎さんは「1人の女の子に寄り添ってほしいという親の声がなぜ届かないのか。非常に怒りしかない」と語りました。

控訴については「今後検討する」としています。

おすすめの記事

おすすめの記事

アクセスランキング

アクセスランキング

ページトップへページトップへ