ウクライナ侵攻から2年 ウクライナ避難民が日本に定住する際の課題とは
ロシアのウクライナ侵攻から2月24日で2年。ウクライナからの避難民の中には、日本での長期滞在を望む人も多くなっているといいます。ウクライナ避難民をサポートしている榊原アレクセイツェヴァナターリアさんに話を聞きました。
――避難されている方をサポートしているということですが、日本に定住したいと考える人が増えた感覚はありますか。
1年前に比べて2024年は戦争が続いている影響もあり、長く日本にいたいという方が増えました。
――なぜ日本に定住しようという人が増えているのでしょうか。
少なくとも2024年までは日本にいたいと考えている人が多くいます。
戦争がまだ続いていて、いつ終わるか分からない状況です。自分のことや家族、子どものことを心配する中で、もう少し日本で生活をしたいと考えていると思います。ウクライナは破壊されている街がとても多いので、戻ることは危険です。戦争が終わっても復活するまで時間はかかると思います。
――皆さん、戦争が終われば「ウクライナに戻りたい」という思いは持っているのではないでしょうか。
その気持ちはなくならないと思います。もともと、日本に避難してきているウクライナ人は、戦争が早く終わりを迎え、自分の故郷に戻りたいという気持ちがあります。
――日本での定住の課題について教えてください。
現状、日本で働けていない方がいます。日本語を勉強して、きちんとした仕事を探すことが必要になります。一番大変なのは高齢者の方です。日本語を覚えることが大変になるので、新しい仕事を見つけることに苦労しています。今後も支援が必要だと思います。