名古屋市教育委員会が金品授受 河村市長「仲間に入っていないと出世できない体質」

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名古屋市教育委員会が校長人事の推薦に絡んで教員の団体から現金や商品券を受け取っていた問題について、名古屋市の河村市長は「今の教育現場が、こうした団体の仲間に入っていないと出世できない体質になっている」と指摘しています。

「一定のグループに入って上手にやらないと出世できない体制になっている。いじめや事故を隠す隠ぺい体質もある」(名古屋市河村たかし市長)

名古屋市の河村たかし市長が指摘する“グループ”とは、小中学校の校長会など市内に80以上ある教員の団体のことです。

これらの団体は毎年、小中学校の校長・教頭・教務主任に推薦する教員のリストを教育委員会に提出。その際、リストとともに、現金や商品券を渡していたことが11日明らかになりました。

額は1団体につき5000円から3万円で、少なくとも年に200万円以上の金品が教育委員会に渡っていたと見られます。

「(金品授受が教職員の人事に反映されるなどの影響は?)まだしっかりと分かっていない。聞き取りでは影響はないと考えている。それも含めて今後確認する」(大坪真人名古屋市教育委員会総務部長)

「そんな(影響はない)ことはありえない。何らかの意向があって校長会という存在が学校の人事、校長・教頭・教務主任の人事を決定しているのではないかと聞いている」(河村たかし名古屋市長)

このため河村市長は第三者を交えた調査チームをつくり、実態を明らかにする考えです。

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