専門家「来年末は1ドル130円程度、株価3万2000円程度を予想」 アメリカの景気後退が大きく影響

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来年の為替や株価はどうなるのか。話を聞いたのは、みずほリサーチ&テクノロジーズ主席エコノミストの酒井才介さんです。まずは来年の円相場について聞きました。

みずほリサーチ&テクノロジーズ 酒井才介 主席エコノミスト:
「2024年末の時点でドル円相場は、1ドル130円程度を予想している。2024年はアメリカ経済が景気後退する可能性が高いとみている。アメリカ経済がこれまでの利上げの影響で景気後退する。それをアメリカの中央銀行が確認したところで、インフレ率の低下度合いもみながらだが、2024年には利下げに転じる可能性が高いとみている。日米金利差でいうと、アメリカの金利が下がるということは、日米の金利差が縮小していくことを意味するので、為替でいくと円高方向の圧力として働くということになる」

ただ、そのペースは緩やかだと予想します。

みずほリサーチ&テクノロジーズ 酒井才介 主席エコノミスト:
「アメリカの景気後退の深さというところは、リーマンショックだとか、ITバブル崩壊の後のような、深刻な景気後退になる可能性は低いと思っている。円高に向かうということだが、円高に向かうペースは比較的緩やかになる可能性が高いとみている」

緩やかな円高で、株価はどうなるのか。金融大手は、軒並み株価は上昇すると予想。賃上げや物価上昇が来年も続くことなどを理由に挙げています。しかし酒井さんは金融大手とは異なる理由で、株価は上昇しづらいと見ています。

みずほリサーチ&テクノロジーズ 酒井才介 主席エコノミスト:
「3万2000円くらいの着地になるのかなと思います。2024年前半から半ばにかけて、アメリカの景気後退を中心に世界経済の停滞感が強まる、これによって株価が下押しされる。円高に向かうということは、企業収益にとって、特に製造業、自動車なんかを中心に収益を下押しする方向に動くので、為替が円高方向に向かうということは、株価の下押し要因になるとみている」

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