石川和男氏「日本はEV開発でトータルコーディネートができていない」政府と企業の判断力のなさを指摘
12月16日にテレビ愛知で放送された「激論!コロシアム」では、中国の電気自動車メーカー「BYD」に潜入取材した。そこで明らかになったのは、中国がバッテリー技術でEV業界を席巻しようとしている現実だった。
VTRを受けて、スタジオに出演した中国人ジャーナリストの周来友氏は、BYD製のバッテリーが薄くて走行距離も長いなどの特徴を説明。
一方、獨協大学教授の森永卓郎氏は、BYDのバッテリーは電池をきっちり詰めているだけで、中身はリチウムイオン電池だと指摘。日本が研究で先行している、半固体電池と全固体電池が完成すれば日本が優位に立つと話し、日本の技術力に期待を寄せた。
テスラは全車のバッテリーをネットで把握してモニタリング
同番組に出演した近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は、今、世界のメーカーが注目しているのは「リチウムイオンバッテリーをどうコントロールをするか」だと主張。アメリカの電気自動車メーカー、テスラは全車のバッテリーをインターネット経由でモニタリングして、情報収集をしているという。つまり、EV車にどう付加価値をつけるのかの勝負になってきているのだ。