「市長が障害者差別に対してどれだけ理解があるのか」名古屋城再建討論会での差別的発言について市が協議

6月3日に行われた名古屋城木造天守復元計画に関する討論会で、一部の参加者が障害者に差別的な発言を行った問題を巡り、名古屋市は、16日、学識経験者や障害者から意見を求める協議会を開催しました。

6月3日、名古屋市が開催した名古屋城木造天守復元計画のバリアフリーに関する討論会では…。

「平等とわがままを一緒にするな。どこまでずうずうしいんだ。おまえが我慢せえよ。」（市民討論会の参加者）

エレベーター設置を求める障害者に対し一部の参加者が差別的な発言を行い、発言を制止しなかった市の対応が問題視されています。

16日、行われた協議会では、学識経験者や障害者、障害者団体の関係者が委員として出席し、討論会での市の対応について意見を交わしました。

委員からは「市長がバリアフリーや障害者差別に対してどれだけの理解があるのかを知りたい。」「第三者委員会を立ち上げ再発防止策を検討すべき」といった意見があがりました。

「『これで終わり』というふうにしていただきたくないと思っています。河村市長からの直接の言葉もありませんでした。合理的配慮をしっかりと見せた上でこれから進めていってほしい。」（入谷忠宏委員）

市は、今後討論会の調査・検証を行い再発防止に取り組むとしていますが、明確な再発防止案は16日の協議会では示されませんでした。