西尾市の山は廃墟だらけ 墓地の一角には「カーペンターズ」の石碑、往年のスターに会える三ヶ根山へ

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廃墟にカーペンターズがいる?

1970年に活躍した伝説の兄妹デュオ「カーペンターズ」。「イエスタデイ・ワンス・モア」「シング」「トップ・オブ・ザ・ワールド」など数多くの名曲が今も歌い継がれています。

そんな往年のスーパースターに会える場所が愛知の山の廃墟にあると聞き、訪れたのは西尾市の三ヶ根山。ここにカレン・カーペンターの墓があるといいます。

ひときわ目立つ廃墟

不気味な雰囲気が漂う閉館したホテル

さっそく三ヶ根山スカイラインを登っていくと、大きな建物が目に飛び込んできました。

近づいてみると、ここはかなり前に閉館したホテルの廃墟。土産屋も崩れ落ちてしまい、何か分からない廃墟ばかりが目につきます。かつてはにぎわいを見せていたと思われますが、今は人影が感じられません。

もちろん、カーペンターズの墓があるような気配も全くありません。

草木に覆われた遺構

さらに山の中へ分け入ってみると、麓の形原温泉と山頂までを結び、昭和51年まで運行されていた「三ヶ根山ロープウェイ」の遺構も発見。三ヶ根山スカイラインが開通したことで客足が減少して廃止となった三ヶ根山ロープウェイですが、過去に利用されていた駅や建造物が草木に覆われ、まるで遺跡のように残っています。

しかし、この場所でもカーペンターズの墓は発見できませんでした。

お寺の墓地で石碑を発見

伊藤弘さんから有力情報を入手

そこで、三ヶ根山で唯一、飲食店を営む「ゆうとぴあ三ヶ根山」のご主人・伊藤弘さんに聞き込み調査。伊藤さんから「三ヶ根山のお寺でカーペンターズと会える」という有力情報をゲットしました。

カレンさんの石碑を発見

伊藤さんの案内でお寺に向かうと、墓地の一角に「カーペンターズ カレンよ 永遠に」と書かれた石碑を発見! 石碑の上にはカレンらしき女性の姿があり、さらにカーペンターズの代表曲の1つ「シング」の冒頭の譜面が刻まれていました。

夢で会ったカレンさんの思いをカタチに

三河の景色を背景に佇むカレンさんの石碑

この石碑は、三ヶ根山をこよなく愛した森永アサヱさんが建立したもの。カーペンターズが大好きだったという息子・健吾さんの夢の中にカレン・カーペンターがたびたび現れ、「もっと歌を歌いたかった」と訴えかけてきたとのことで、カレンの無念を沈めようと2004年にこの場所に石碑が建立されたのだそうです。

2004年に石碑を建立

森永さんから依頼を受けて石碑を製作したのは石彫家の長岡和慶さん。カーペンターズの歌やカレンさんの持つ穏やかさを石碑に込め、石像も穏やかな表情に彫っていったそうです。

世界中はもちろん日本でも多くの人から愛されたカレン・カーペンターさんの穏やかな歌声は、西尾市の三ヶ根山で永遠に刻まれていました。

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