「海が割れた?」西尾市のトンボロの神秘的な風景 陸地と島をつなぐ「架け橋」、約4時間後には海で満ちる

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全国的にも珍しい「トンボロ」と呼ばれる現象が、西尾市の海で見られることをご存じでしょうか。自然が作り出す不思議な風景を映像におさめました。

潮が引いてできる道

愛知県西尾市の東幡豆海岸。潮干狩りの時期となる5月や6月頃は、たくさんのお客さんでにぎわいます。

そこで1日に数時間だけ、不思議な現象が起きるといいます。定点カメラを設置して観察していると、少しずつ潮が引いて「前島」に続く1本の道ができました。これがトンボロと呼ばれる現象です。

前島

東幡豆海岸から前島までは歩いて4~5分ほど。約470メートルの道です。潮が引いて、海岸から前島に渡る人も何人かいました。前島は以前、「うさぎ島」としてにぎわっていましたが、今では無人島になっています。

小さなカニを発見

潮が引くと波状に削られた珍しい模様が出現。よ~く見ると、海水の生き物たちがひょっこり顔を出します。小さなカニたちは海水がないことに驚いた様子。水を求めてお引越しです。

トンボロ干潟でリフレクション撮影

トンボロ干潟の潮だまりを使って、「リフレクション撮影」をする人も。リフレクション撮影とは、水面や鏡の反射を利用して撮影するもの。まるで地上と空がつながっているかのような美しい写真や動画が撮影できます。

少しずつ元通りの海に

干潮から4時間が経過して、潮がだんだんと満ちていきます。そして海は元通りに。先ほどまで近かった前島が、少し遠く感じます。

季節によって現れる時間と形が異なるというトンボロ。三河湾ののどかな風景とともに、神秘的な干潟でゆったり過ごせそうです。

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