新NISAで個別株は使い勝手が悪い?「損益通算できない」落とし穴とプロが実践する「負けない」投資術
話題の「金(ゴールド)」を保有しない理由
安全な資産として注目を集める「金(ゴールド)」について、松井さんは「自分は持っていない」と話します。その理由は、金の価格の動き方にあります。
最近の金は、インフレ対策というよりも「値上がりを期待した投機的な買われ方」をされる傾向があり、株価が下がる時には金価格も一緒に下がることがあります。そのため、リスクの高さという点では株式と大きく変わりません。
さらに、金は株式や預金と違って「金利や配当を生まない」という特徴があります。金利が上がっている現在の局面では、資産としての魅力が薄れるため、松井さんは「金を買うくらいなら、心安らかに個別株を見た方がいい」と話しました。
新NISA最大の落とし穴「損益通算ができない」
松井さんは、新NISAを使って個別株を売買することに対して「使い勝手が悪い」と説明しました。その最大の理由が「損益通算ができないこと」です。
通常の課税口座(特定口座など)であれば、ある取引で利益が出ても、別の取引で損が出た場合、利益と損を相殺して納める税金を安くすることができます。しかし、NISA口座で発生した損は、ほかの利益と相殺することができません。
新NISAで個別株を買い、もし値下がりして損が出た場合、税金面の救済措置が一切受けられないため、リカバリーが難しくなります。
松井さんは、国がNISA制度を作った背景について「物価上昇を進める中で、国民が自分の預貯金を守るために行った投資に対して、税金をとるのは申し訳ないという配慮から始まったのではないか」と推測します。
制度の趣旨を考えると、新NISAは一獲千金を狙う短期的な個別株の取引に使うのではなく、「インフレに負けないための貯金」「自分のお守り」として、インデックス投資信託などをコツコツと積み立てていく使い方が最も適していると締めくくりました。














