「公務員を希望する人が少ない」週休3日制を試験的に導入する自治体が増加 愛知県日進市でも
日進市は25日の定例議会で、「週休3日制」の導入を決定しました。職員の働き方改革につながるのでしょうか?
日進市議会:
「賛成の議員の起立を求めます」
日進市議会は25日、週休3日制の導入などを盛り込んだ条例の改正案を賛成多数で可決・成立しました。これにより、2024年7月から日進市役所で週休3日制の導入が決まりました。
日進市人事課 味岡正樹係長:
「ほっとしている。いかに使える制度にしていくかが課題なので、これから7月の施行に向けてまたしっかりと検討していきたい」
この週休3日制、対象は常勤の職員で、1日の勤務時間7時間45分を他の勤務日に振り分けるシステムです。1週間の勤務時間は変わらないので、給与に影響はないということです。導入にはこんな目的が。
日進市人事課 味岡正樹係長:
「公務員を希望する人が減少傾向にある中で、より幅広い分野から人材を確保することを目的としている」
「いかに公務員の魅力を発信していくか、安心して働ける環境が整っていることを発信したい」
まずは子育てや介護をしている職員から週休3日制をスタートさせ、全職員に広げたい考えです。
日進市人事課 味岡正樹係長:
「育児・介護をする職員への週休3日制導入で、様々な課題がないかを検証したうえで、今後1年間で全職員が週休3日制を選択できるように広げていきたい」
一方、他の自治体は週休3日制にどう取り組んでいるのでしょうか。現在、週休3日制を試験的に導入している自治体は、宮崎県宮崎市や栃木県宇都宮市など一部です。
このうち宇都宮市ではこれまでに2回、一部の部署で試験的に導入し、2024年4月からは通年で、すべての部署を対象にし、2025年春に本格導入の予定です。
宇都宮市の職員から疲労軽減やリフレッシュできたという反応がありました。会議の時間設定が難しくなりましたが、時間を効率的に使うなどの意識が高まったメリットもあったそうです。
一方で、道路の管理やごみ収集など、チームで働く必要がある部署は、1人だけが休むわけにもいかないため、その点が今後の課題だということです。