ワクチン接種後に女性が死亡した問題で遺族が愛西市を提訴へ 市側の対応に不信感

くらし・医療 友だち追加

2022年11月、愛西市で新型コロナウイルスワクチンの集団接種を受けた飯岡綾乃さん当時42歳が接種直後に死亡した問題で、綾乃さんの遺族が11月にも市を相手取り提訴することを決めました。

提訴を決めたのは綾乃さんの夫の飯岡英治さんで、飯岡さんによりますと、綾乃さんの死亡は愛西市に責任があるとして、市に損害賠償を求める方針です。

飯岡綾乃さんは2022年11月、愛西市の集団接種で4回目のワクチン接種を受け、その後、咳が出て息苦しいと会場の看護師に訴えていました。

しかしその場では、ワクチン接種の副反応などで見られるアナフィラキシーと判断されなかったため、治療薬のアドレナリンの投与もされず、容態はさらに悪化。約1時間半後、綾乃さんは搬送先の病院で死亡しました。

これを受けて愛西市が2022年12月、第三者による事故調査委員会を設置。9月、報告書がまとまりました。

愛西市事故調査委員会 長尾能雅委員長:
「ワクチン接種後 極めて短時間に患者が急変し死亡に至ったものである アナフィラキシーが関与していた可能性が高いと考えられる」

さらに現場での処置については…

愛西市事故調査委員会 長尾能雅委員長:
「特に早期にアドレナリンが投与された場合、症状の増悪を緩徐にさせ高次医療機関での治療につなげ救命できた可能性を否定できない」

愛西市の日永貴章市長は…

愛西市の日永貴章市長:
「報告書の内容を真摯に受け止め、今後の体制の構築や再発防止につなげたい」

ただこのとき、会見場に飯岡さんの夫が現れ、市長に遺族への説明の場をすぐに設けるよう求めました。しかし…

愛西市の日永貴章市長「まだ正確に述べることはできない」

亡くなった綾乃さんの夫 飯岡英治さん:
「再発防止に努めるのは当たり前のこと、そうじゃなくてぼくら遺族に対して何をするのか、何も誠意を感じない」

さらにこの飯岡さんの行動に対して、市側が抗議。当初話し合いでの解決を考えていた飯岡さんですが、結局、司法の場で市側の対応の是非が問われることになりました。

おすすめの記事

おすすめの記事

アクセスランキング

アクセスランキング

ページトップへページトップへ