SKE48・鎌田菜月さん、王位戦語る 「藤井七冠の和装に注目」佐々木七段の美しい将棋も期待【後編】
芸能界きっての将棋好きとして知られるSKE48の鎌田菜月さん。インタビューの前編では、将棋を好きになったきっかけや同郷である藤井聡太七冠の魅力を熱く語ってもらった。
後編では、現在行われている王位戦や将棋観戦の楽しみ方について話を聞いた。
対局に挑む先生の心意気に注目
鉄道を撮影するのが好きな人を「撮り鉄」と呼ぶように、将棋ファンの間では、将棋を観ることが好きな人のことを「観る将」という。鎌田さん自身も、「将棋は指すよりも観るのが好き」と話す「観る将」。そんな鎌田さんの目には、将棋中継はどのように映っているのだろうか。
――将棋中継は、どのようなことを考えながら観ていますか。
鎌田さん:
対局内容はもちろんですが、将棋は人間が指すものなので、棋士それぞれのバックボーンや、これまで挑んできた軌跡にも注目しています。現在活躍されている棋士の方々は、幼い頃から一戦交えていることもあるんです。奨励会や研究会が実は一緒など、今まで手の内をさらし合った者同士、大一番で対局するというのは胸が熱くなりますよね。
7月13日・14日の王位戦の楽しみ方とは
――13日・14日には、兵庫県神戸市で「王位戦」第2局が行われましたね。今後の2人の棋士に期待することは何ですか。
鎌田さん:
佐々木先生の師匠である深浦康市九段は、藤井先生が鬼門にしています。深浦先生から、藤井先生に対する指し手のアドバイスがあったのかな、とか考えていました。佐々木先生は、尖った戦法のイメージがなく、ミスなくきれいな将棋を指す印象です。王位戦でも、そんな安定した将棋に期待したいです。
また、藤井先生の師匠である杉本先生と深浦先生は、互いに解説者として話すこともあります。プロ棋士の頂上決戦では、棋士2人の服装が和服になるんです。そこで、2人の師匠が服装に関してユニークな会話をすることもあるんですよね。
鎌田さん:
王位戦では、将棋の指し回しや対局中に食べる勝負めしだけでなく、数多の狭き門をくぐり抜けてきた強者だけが和服を着て将棋を指せる。そんなドラマも感じながら、観てもらいたいです。