陸上自衛隊最大の実弾演習「富士総合火力演習」 軍事ジャーナリスト井上和彦氏「軍事は戦争を防ぐ抑止力」

政治 コラム・特集 友だち追加

富士総合火力演習

新装備UH-2のハッチが開く。バイクにまたがった偵察小隊が飛び出すと、双発エンジンが唸りを上げて一気に上昇、飛び去って行く。日本の離島に敵が接近したー。

いち早く先遣隊が離島に降り立ち情報収集を開始。上空では海上自衛隊P-1哨戒機が敵艦船の動きに目を光らす。“離島防衛”を想定した「富士総合火力演習」の始まりだ。

テレビ愛知では、この演習を「激撮ミリタリーリポート『富士総合火力演習』全部見せますライブSP」として動画サイトYouTubeで生配信した。

【動画で見る】激撮ミリタリーリポート「富士総合火力演習2023 全部見せますSP」

陸上自衛隊最大の実弾演習「富士総合火力演習」 離島防衛に力点

戦後最も厳しい安全保障環境

静岡県御殿場市の東富士演習場で5月27日(土)に行われた『富士総合火力演習』。陸上自衛隊最大の実弾演習で、人員約3300人が参加した。力点が置かれたのは「離島防衛」。戦後最も厳しい安全保障環境にあるとの認識からだ。

敵が敷設した地雷源を一気に爆破 「障害処理」演習

陸・海・空の連携で敵を排除 「障害処理」演習

「前方に敵装甲車、交戦する」

煙幕で姿を隠しながらAAV水陸両用車が上陸。さらに主力部隊による火力戦闘へと作戦が進む。戦車やりゅう弾砲の轟音は遠く離れていても体がすくむ。

障害処理と呼ばれる演習では、ひも付きのロケット弾が投射され、敵が敷設した地雷源を一気に爆破。陸・海・空の連携で敵を排除した。

井上和彦氏「軍事とは戦争するためではなく、戦争を防ぐ抑止力」

日本への武力行使を未然に挫く効果あるか

解説を担当した軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、「各国の駐在武官もこの演習を見ている。自衛隊の高い射撃精度などを見せることで日本への武力行使を未然に挫く効果がある。軍事とは戦争するためではなく、戦争を防ぐ抑止力だ」と力を込めた。

関連ニュース

おすすめの記事

おすすめの記事

アクセスランキング

アクセスランキング

ページトップへページトップへ