コメ兵の石原社長、経営者が不機嫌な顔をしてはいけない 5坪の古着屋のころから受け継いできた家訓

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コメ兵ホールディングス社長・石原卓児さん

日本最大級のリサイクルショップを展開する「コメ兵ホールディングス」。名古屋市・大須商店街に本社を置き、現在は海外出店も果たすブランド品リユース大手です。社長の石原卓児さんは経営にあたって、米国出身の心理学者による著書「EQこころの知能指数」を参考にしたといいます。石原社長の人生を支えた一冊と、コメ兵の今後の展望について語ってもらいました。

EQこころの知能指数

――「EQこころの知能指数」と出合ったのはいつごろでしたか。

2014年ごろです。当時、ビジネススクールに通っていました。最後の講座で「経営道場」というものがあったんです。卒業後のビジョンを再確認する内容で、その課題図書の1つが「EQこころの知能指数」でした。

本の内容を自分の経営に置き換えた

――どのような点が役に立ちましたか。

社員を束ねる上で非常に参考になりました。特に頭脳の「IQ」ではなく、心の知能指数「EQ」で人は動く、と書かれていた部分が印象的でした。頭で考えるだけでなく、心で考えて判断したことに対して、従業員のみんなが一緒に動いてくれるのか。本の内容を自分の経営に置き換えて考えるように心掛けました。

感じる知性

――「EQこころの知能指数」で印象に残った部分を教えてください。

一番腹落ちしたのは、人の知性には2つあるということ。「考える知性」と「感じる知性」です。世の中で成功する人は、IQの力が20%。あとの80%はEQ、心で考えて正直に動くこと。それこそが成功に導く要素だと書かれています。

挫折しても立ち直る力

立ち直る能力もEQの1つ

――EQは教育訓練で高められる、と本にあります。自身で高められる努力にはどのようなものが考えられますか。

日々の業務で、壁にぶつかったとしても乗り越えていける「立ち直る能力」です。「EQこころの知能指数」には、挫折したときに立ち直る能力もEQの1つだと書いてあります。何事にもチャレンジし続けることによって、立ち直る力が向上していくと思います。

笑顔を絶やさない「表情責任」

「表情責任を考えるようになった」と語る

社長として人に見られる立場なので、「表情責任」を考えるようになりました。私がしかめ面をしていると、それを見た従業員は「今日、機嫌が悪いのかな」「相談はやめておこう」と委縮してしまう。社員にとっての大事な瞬間を逃してしまうのです。

会社はチームワークが必要なので、不機嫌そうな人がいると周囲に良い影響を及ぼさないですよね。自分の気持ちをコントロールする能力は非常に重要なので、常に表情は意識しています。

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