乳幼児に広がるヘルパンギーナ「ワクチンや特効薬はない、かかったら安静に」 家庭内での感染、大人も注意

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愛知県で警報も出されているヘルパンギーナ。乳幼児に多い感染症ですが、大人もまれに感染するため、家庭内での予防対策に注意すべきと専門家は話します。

「柊みみはなのどクリニック」院長の内藤孝司さんに詳しく聞きます。

感染対策

――警報が出るほど流行しているヘルパンギーナですが、その理由としてはどのようなことが挙げられますか。

コロナ禍の徹底した感染対策が、5類になり緩やかになったので、患者さんが多く発生したのではないかと思います。

――前回と比べて前倒しで流行しているとのことですが、なぜでしょうか。

明確な理由は分かりませんが、コロナが5類に移行したことにより、感染対策にほころびが出たのが理由の1つだと思います。人の流れが活発になって、接触の機会が増えました。5月・6月はかなり気温が高かったこともあり、夏風邪が前倒しで流行したのではないかと思います。

――8年ぶりの警報とのことでかなり久しぶりの印象を受けます。それも、そういった理由に関わってきているのでしょうか。

ここ3年ほど、そこまでヘルパンギーナは流行しませんでした。そのため、ヘルパンギーナにかかったことのない子どもが多くいます。免疫が低下していたり、免疫を持っていない方が多かったりしたことが要因となり、2023年に大流行したのではないかと思います。

――ヘルパンギーナの感染を防ぐには、どうすれば良いのでしょうか。

特効薬もワクチンもないため、完全に防止するのは難しいです。また、アルコール消毒もあまり効かないので、せっけんを用いた手洗いをしっかり行うことが大事です。

また、箸やタオルの共有をあまり行わないことも大切です。アルコールがあまり有効ではないため、次亜塩素酸を用いた消毒をしっかり行ってください。あとは、マスクなどを用いて、基本的な感染対策が必要かなと考えています。

【ヘルパンギーナ 感染を防ぐには】
・アルコールではなく、
 次亜塩素酸を用いた消毒・せっけんでの手洗い
・タオルなどを共有しない
・マスク着用など基本的な感染対策

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