「停車位置のずれはわずか9ミリ」東海道新幹線は5年後に自動運転化へ 走行試験の様子を報道陣に初公開

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JR東海は、2028年ごろ東海道新幹線の自動運転を目指しています。終電後の11日未明、その走行試験の様子を報道陣に初公開しました。

「今、運転士が出発ボタンを押しました。本来なら右手側にあるバーを手前に引くことで、加速していくそうですが、運転士は何もしていないのに、新幹線はどんどん加速していっています」記者

11日未明、静岡県の浜松と静岡駅間で行われたのは、東海道新幹線の自動運転の走行試験です。東海道新幹線が目指す自動運転は、運転士が発車ボタンを押すだけで新幹線が発車。走行中の速度は自動で調整され、各駅に定時、定位置で停止する仕組みだといいます。

浜松駅から静岡駅に向かう途中。

「掛川定通です」

途中の掛川駅を予定時刻で通過しました。

そして、到着駅の静岡駅に近づくと、運転士はブレーキに左手を添えていますが、動かしてはいません。

「先程まで約285キロのスピードで走っていたのですが、今だんだんと減速しています。私もこの取材に来る前に、自動運転ではない新幹線に乗ってきましたが、その時と今、乗り心地に差はないように感じます」記者

静岡駅に到着の予定時刻より2秒早く到着。時刻通りの運転となりました。さらに、この日は自動運転で停止した車両と駅の停車位置のずれを確認しました。その結果はわずか9ミリ。目標としていた50センチ以内に収まりました。

JR東海は、自動運転を導入することで、これまで車掌が担っていた業務の一部を運転士が担い、車内の警備強化やサービス向上につなげたいとしています。

「まずまずいい結果が出たのかなと思ってます。最終的にはすべて、この形になっていくんだろうと思っています」JR東海 新幹線鉄道事業部・辻村厚本部長

自動運転の対象となるのは、最新車両N700Sで2028年ごろの導入を目指す方針です。

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