世界初公開「ニッポンのものづくり」最前線 まるで「手」のような最新ロボット
――ロボットハンドが現場の人手不足解消に役立つそうですね。
「現状の工場の生産ラインは、1つの生産ラインをつくるたびに1つのハンドを開発しています。これは時間的にも金銭的にも非常に手間がかかってしまうんです。一方、ロボットハンドはさまざまな工程を行える。そこが大きなポイントになります」
――今回、世界初公開とのことですが、地方の受け止めや反響についてはいかがですか。
「自動車製造が盛んな愛知県なので、多くの自動車業界の関係者に訪問してもらいました。皆さん、人が介在する作業にとても困っているので、今回はその課題をベースにしました。メンバーの困りごとを起点にデモンストレーション。『このような発想があったのか』『ここで役立てたい』今後コストを下げたり、生産性を上げたりなど非常に技術が役に立ちそう、との言葉をもらいました」
――契約には至りましたか。
「2023年から自動車業界の皆さんには実際に使ってもらっています。その兆しが見えてきた状況です」
約700社が出展する「ものづくりワールド名古屋」は4月12日まで開催されています。
(※一般の方は入場不可)