豊田市で初 マダニ媒介による感染症「SFTS」で50代女性と90代男性の2人が死亡
愛知県豊田市は6月25日、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」に感染した2人が死亡したと発表しました。市内でSFTSの患者の死亡が確認されたのは初めてです。
SFTSは、主にウイルスを持ったマダニにかまれることで感染し、発熱やおう吐などの症状を引き起こし、致死率は10~30%に上るとされています。豊田市によりますと、市内に住む50代の女性は、6月1日に発熱や食欲不振などで医療機関に入院し、6日に死亡しました。5月中に草むらで除草作業を行っていたということです。
また、市内に住む90代の男性は、6月18日に発熱や筋肉痛などで医療機関に入院し、24日に死亡しました。豊田市でSFTSの患者の死亡が確認されたのは初めてです。
豊田市は、ダニの活動が活発になる時期を迎えていることから、山などに入るときは肌の露出を減らすなど対策をとるよう呼びかけています。