「手紙のほうが思い伝わる」SNS全盛の時代に手紙を選ぶ理由 ハンズ名古屋店のレターコーナーで客に密着
インターネットやSNSの普及などにより、国内の手紙やハガキなどの郵便物数は2001年度の262億通をピークに減少。2023年度には136億通と、20年余りで約半数となっています。一方で、家族やアイドルに思いを伝えるために手紙を活用する人たちも。どんな思いで手紙を選ぶのか、「ハンズ名古屋店」のレターコーナーで定点観測させてもらいました。
推しにファンレターを送りたい!
ハンズ名古屋店のレターコーナーには、和風や洋風のデザインのものから、季節を感じさせるものまで、種類豊富なレターグッズが並んでいます。その数、約3500点。そんな店内で、1人の女性が時間をかけて手紙を選んでいました。
「韓国のアイドルが好きで、推しへのファンレターのために買いました」。今度、日本でのライブの時に手紙に思いつづり渡すといいます。時間をかけ、手紙を吟味していたのは、推しのためでした。
女性客:
「歌もダンスもかっこよくて、努力を欠かさない人なので好き! 手紙には『いつもファンのために頑張ってくれてありがとう』という気持ちと、私が彼のこういうところが好きだよとか、そういうことを書こうと思っています」
文字で思いを真っすぐに伝えられるのが手紙の良いところ。好きな人にきちんと渡せるといいですね!
ひと言添えて、お土産を渡したい
一方、1人の男性がレターコーナーですぐに商品を決め、レジに向かう男性を見つけました。男性いわく、お土産を渡すときに手紙を書くようにしているといいます。
「言葉も一緒に物で残した方が、相手に思いが伝わるかなと思って。それで(手紙を)書くようにしていますね」
この男性、普段から手紙を書くことが多く、今回は便せんや封筒などの買い置きを増やすために来店していました。男性が、買い置きを始めたきっかけは「コロナ禍で友人に送った手紙」でした。
「コロナ禍に学生だったので(友人などに)会えないときだからこそ文字で残ったほうが、SNSとかLINEとかじゃなくて(手紙の方が)残るのかなって」