災害支援物資として届くのが遅い「下着」や皿に敷く「ラップ」 事前にリュックへ入れておきたい防災グッズ
災害時に水や食料などとともに下着の準備を呼びかける展示販売会が名古屋市内で行われました。栄の地下街で期間限定でオープンしているこちらの下着店。その一角にあったのは災害時でも持ち運びや洗濯がしやすい「防災下着」を展示するコーナーです。
記者:
「ブラジャーはワイヤーが入っていないので折り畳みやすく、災害のときでもコンパクトに持ち運ぶことができます」
この展示販売は、被災地に下着を届ける支援を行ってきた大阪の下着メーカー「ヘブンジャパン」が企画しました。災害時に下着は支援物質ですぐに届かない上に借りられないことから、事前の準備の大切さを呼びかけています。
災害時用の下着を準備している人はわずか16.3%
会場では薄手で乾きやすい下着や手洗いした下着をハンドルを回して簡単に脱水できる商品も紹介されていました。
「ヘブンジャパン」が2024年、客を対象に行ったアンケートによると、災害時に備えて下着を準備している人はわずか16.3%に止まり、約80%の人が準備をしていませんでした。
ヘブンジャパン 槻亜沙未執行役員
「(下着は)人に借りることができないものだし、サイズも多いので(被災地に)物資が届いたとしてもそれが合わないこともある。(下着の)入れ替えのときに古いものを防災リュックの中に入れることを心がけてほしい」
防災グッズの大事なのは「水」
災害への備えとして下着を紹介しましたが、その他どのようなものを備えればよいのか。専門家に話を聞きました。
レスキューストックヤード 栗田暢之代表理事:
「多くの被災者が口をそろえて言うのはやっぱり水は大事だと。水を持っていくといっても、そんなにたくさんの量を持てるわけないですよね。それぞれ家族が持てる範囲を考えながら、例えばお父さんに水を3本入れときましょう。お母さんは2本、子どもは1本。家族で分け合えば、ある程度確保する量は考えられるんじゃないかと思います」
水以外に必要なものはなんでしょうか。
レスキューストックヤード 栗田暢之代表理事:
「水の他にリュックにはちょっと食べるものとか、季節によっては防寒具。少し羽織る物があるといい。夏でも雨が降るじゃないですか。あとは着替えとか1泊2日でキャンプをするようなイメージで準備してリュックに詰めていこうと」