最新手口は証券会社からの「補償連絡メール」偽装 被害急増の「証券口座乗っ取り」を専門家が解説
補償手続きメールで二次被害も「メールのURLを絶対にクリック、タップしないで」
証券会社を装っただましの手口に詳しい犯罪ジャーナリストの多田文明さんです。多田さんは、被害拡大の要因の1つは、偽メールに起きた「ある変化」だと指摘します。
多田文明さん:
「前は日本語が間違っているとか、日本語のおかしさが目について、これは偽物だとわかる人がたくさんいた。ところが今、AIが進歩して、AIを使って添削したり、日本語を作ったりして、企業が出すような文面がメールに載っている。そのため、なかなか気づくのが難しい」
大手証券会社は顧客それぞれの被害状況に応じ、一定の補償をする方針を決めました。しかし、この動きをも犯罪グループは利用しているといいます。
多田文明さん:
「証券業協会が他の大手の証券会社と一定の保証をすると申し合わせたというニュースが流れると、(犯罪グループは)十分わかっているので、今度は補償手続きメールというのを送り、そこのURLをタップすると偽サイト。ID、PWを盗まれる。二次被害に遭ってしまう」
被害にあわないために大切なことはなんなのでしょうか。
多田文明さん:
「メールアドレスを見ると、めちゃくちゃなメールアドレスでやってきている。普段の正規のメールアドレスとは違うので確認して欲しい。そして、1番の対策はメールによるURLを絶対にクリック、タップしないでほしい」