40年以上続く富士見小学校「リンゴ皮むき大会」オリジナル技“腹巻き作戦”で挑む小6女子に衝撃ラスト
豊橋市の富士見小学校で行われているのが、1つのりんごからどれだけ長い皮がむけるかを競い合う「りんご皮むき大会」。子どもたちの集中力向上と刃物の扱いを学ぶことを目的として行われている、40年以上続く伝統行事です。
今年(2025年)の大会ではどんな記録が出たのでしょうか。「りんご皮むき大会」を密着させてもらいました。
実は恵さんの母親である亜紀子さんも富士見小学校出身。30年前には「りんご皮むき大会」でチャンピオンに輝いた実力者です。
母親のサポートも受けながら、今年1年生になった弟の大悟くんとともに自宅で練習。皮むきの序盤は、包丁を直角に近い角度で入れて厚めに皮をむく「腹巻き作戦」のオリジナル技で細く長くむいていくのが恵さん流です。
途中からは腹巻きを外してむいていきスピードアップ。長く皮をむくためにはできるだけ細くむいていくことが必要ですが、途中で切れてしまえばアウトとなってしまうので繊細な包丁さばきが求められます。
特訓に特訓を重ねること約1カ月、大会前日にはなんと18m75cmの自己ベスト記録を出すことができました。
「りんご皮むき大会」本番がいよいよスタート!
そして「りんご皮むき大会」本番当日。6年生の恵さんにとっては最後の挑戦となります。窓の外には雪が舞う中、校内放送の合図とともに大会がスタート。歴代最長記録でのチャンピオンを目指し、恵さんの挑戦が始まりました。
シーンと静まりかえった教室の中で、恵さんは練習通り「腹巻き作戦」で序盤をクリア。ここからギアを上げてスピードアップです。
スタートから10分経つと、一足先にりんごをむき終える子どもたちが現れはじめました。むき終わったりんごは自分たちで食べるのが「りんご皮むき大会」のルール。皮むきを続ける同級生たちを邪魔しないよう静かに食べるのも、富士見小学校の子どもたちにとっては日常茶飯事です。