年代別「資産形成」のポイント 10代から60代「知っておきたいお金の基本」と「今すぐ始めたい行動」

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個人向け国債

最初のステップは出し入れしやすい「普通預金」にお金を入れること。絶対に元本割れしない強靭な資産形成の土台を作ります。

2つ目のステップにぴったりなのは「定期預金」や少し金利が高い「個人向け国債」「円建て保険」などです。これができるだけ分厚いほど、次の投資のステップで万が一暴落が来ても、安心して資産形成を続けられます。

ファイナンシャルプランナー 山口さん:
「確実に増やそうと思うのであれば、個人向け国債を使うのがおすすめです。元本割れがないので、投資初心者にとって安心です。近くの金融機関であれば個人向け国債を購入でき、NISAデビューもできるので近くの金融機関に相談してみると良いでしょう」

【動画で見る】FPが解説! 人生100年時代のお金の戦略

新NISAのメリット

最後のステップは「投資」。中でも最近注目されているのが新NISA(少額投資非課税制度)です。この制度を使えば、通常約20.315%かかる投資利益への税金が非課税に。例えば10万円の利益が出た場合、通常なら約2万円が税金として差し引かれますが、新NISAなら全額を受け取れます。

非課税の対象となる投資額は生涯で最大1800万円まで。ただし一度に投資できるわけではなく年間の上限があり、「つみたて投資枠」が年間120万円「成長投資枠」が年間240万円。特に初心者には、少額からスタートできるつみたて投資枠が使いやすくおすすめだということです。

【50代】「老後の資金確保ができていない」割合は約7割 退職金、年金のポイント

投資未経者に関するアンケート結果

50代は“これからの暮らし”をリアルに考えはじめるタイミングです。定年退職が視野に入り、子どもの独立や住宅ローン完済などライフステージの節目を迎える一方で、老後資金や収入の減少が現実味を帯びてくる世代でもあります。

ただ、金融広報中央委員会の「金融リテラシー調査」によると、50代で老後資金の必要額を認識していない人は51.5%、資金計画を立てていない人は65.2%、資金確保ができていない人は72.8%と、7割以上が老後資金に不安を抱えている実態が浮き彫りになっています。

もし50代で「投資をしない」という選択を続けるとどうなるのか。山口さんは「老後資金に差が出る可能性がある」との考えを示します。

山口さん:
「50代でも会社で企業型 DC(企業型確定拠出年金)で毎月積み立てて、お金を確実に増やす、投資信託にお金を入れる方法もあります。一方、金融リテラシーが低い人は定期預金にしかお金が入っていないので、老後資金に格差が生じてしまいますね」

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