"黄色いおじさん"が生み出す絶品玉子とじラーメン「桜花らーめん」夜は玉子料理が充実した居酒屋に変身
名古屋のラーメン好きの間で話題の“黄色いおじさん”。その正体は、行列が絶えない「桜花(さくら)らーめん」の店主でした。年季の入った黄色いテントに加え、店内では黄色いTシャツ姿の大将が腕を振るいます。一体どんなラーメンを生み出すのか。その秘密に迫ります。
“黄色いおじさん”が繰り出す絶品玉子とじラーメン
カウンター席のみの小さな店内に足を踏み入れると、黄色いTシャツ姿の店主・吉澤さんの姿が。玉子をこよなく愛する彼が生み出す一杯が、多くの人々を魅了しています。
看板メニューは「玉子とじラーメン」(750円)。手もみの平打ち麺に、ふわふわの玉子とじをまとわせた一杯は、豚骨スープとの相性が抜群です。さらに、名古屋名物「台湾ラーメン」との融合を果たした「台湾とじラーメン」(900円)や、チャーシューと玉子とじを掛け合わせた「チャーシューとじめん」(1050円)も人気です。
なんと、メニューにない料理でも「玉子とじにして!」と頼めば、黄色いおじさんが快く応じてくれるんです。そんな“とじ”へのこだわりが極まった究極の一杯が「とじとじラーメン」。まさに、玉子とじの奥義を極めたラーメンです。
昼はラーメン店、夜は居酒屋へと変貌!
昼の部を終えた吉澤さんは、閉店時間ギリギリで店を飛び出し、向かいの美容室へ。散髪を終えると、髪は見事な“玉子色”に染め上がっていました。
そんな彼が再び店に戻り、夜の営業がスタートします。夜はラーメンだけでなく、チー玉や天津飯など、玉子料理が充実した居酒屋へと姿を変えます。
常連客で賑わう店内には、ラーメン好きだけでなく、家族連れや飲み客の姿も見られます。
支えるのは、家族の絆と玉子愛
「桜花らーめん」を切り盛りするのは吉澤さんだけではありません。厨房を支えるのは、なんと彼の実のお姉さん。開業以来15年にわたり、二人三脚で店を守ってきました。
店のインスタグラムには、洗い物をしながら寝落ちするお姉さんの姿が投稿され、ファンの間で「クセになる」と話題になっています。
営業を終えるのは深夜3時過ぎ。倉庫兼住居でわずかな睡眠をとった後、朝6時半には仕込みを開始。こだわり抜いたチャーシューの仕込みが始まります。
実はこのチャーシュー、常連客だけが“時価”で購入できるという特典付き。まさに、知る人ぞ知る名古屋の隠れた名店です。
玉子への情熱と家族の絆が生み出す、唯一無二の味。今日も「桜花らーめん」には、黄色いおじさんの“玉子愛”が詰まった一杯を求め、行列ができています。