「メジャー前の投球スタイルを意識するな」巨人・田中将大投手の攻略のポイントを福留孝介さんが解説
腕を横振りから“縦振り”にフォーム改造
――昨シーズンのオフに楽天球団を退団して、巨人に入団しました。春季キャンプには久保康生巡回投手と二人三脚でフォームを改造。腕を横振りから縦振りに矯正していましたね。
福留さん:
「僕もニュースでしか見ていませんが、アメリカのピッチングスタイルでツーシームなど横の動きのボールを大きく曲げようとすると、だんだん“横ぶり”の投球になってしまうんです。それを修正するために縦振りにする、ということだと思います」
――スライダーとスプリット、ツーシーム、ストレート。スライダーとツーシームは横振りのイメージで、スプリットは縦振りですよね。
「スプリットの動きが横になってしまっている、というのがあるのかもしれないです」
田中投手の攻略ポイントは2つ
そんな田中投手の攻略ポイントについて、事前に福留さんに2つあげてもらいました。
1.メジャー前の田中投手の投球スタイルを意識するな
2.上位打線の出塁
福留さん:
「アメリカに行く前は、強い真っすぐと変化球のイメージでした。アメリカでボールを動かして打たすことを覚えたので、昔のイメージを引きずらないのが良いですね。その日ごとの田中投手を見るのが必要かなと」
――2つ目についてはいかがですか?
福留さん:
「とにかく塁に出て、足などを意識させながら自分のリズムで投球させないのが大事です。ベテランの投手は自分のリズムで投球をすればするほど、引き出しをたくさん持っていますから。そういった意味では、下位もそうですが上位が特にプレッシャーを与えてくれたら良いなと思います」
岡林選手ら中日の主力野手陣に田中将大との対戦について意気込みを聞いています。
岡林勇希選手:
「(田中投手は)メジャー渡った人。すごいピッチャーだからといって、めげずにしっかりやれることやれば打てるんじゃないかなと思います」
上林誠知選手:
「年齢を重ねて、投球スタイルも変わって、技巧派、コントロールがいいイメージ。負けないように頑張りたいです」
上位打線の岡林選手、上林選手、さらに細川成也選手の出塁がカギになりそうです。