「メジャー前の投球スタイルを意識するな」巨人・田中将大投手の攻略のポイントを福留孝介さんが解説
●中日・大野投手vs巨人の主力選手 通算対戦成績
vs坂本→154打数 47安打 .305
vs岡本→69打数 12安打 .174
vs吉川→36打数 9安打 .250
――巨人の主力選手の通算対戦成績を見ると、4番の岡本選手はおさえていますが、同世代の坂本選手には打たれていますね。
福留さん:
「バンテリンドームよりも、東京ドームで坂本選手に打たれているイメージがあります」
2024年の大野投手は、坂本選手にツーランを打たれ、敗れたシーンがありました。大野投手自身も「悔しかった」と話していました。そんな大野投手に、同学年の田中将大選手との投げ合いについて意気込みを聞きました。
中日 大野雄大投手:
「マー君がジャイアンツに来て、初めての登板が中日戦。たくさん注目してもらえると思うし、マー君、田中投手は僕たち同世代の中でも素晴らしい選手で、球界を引っ張ってくれた選手です。その投手と投げ合えるのは思うところがありますし“勝ってなんぼ”だと思います。まずは自分の投球をできるようにというところですね」
思った成績が残せていない田中投手
――田中投手はなんと言っても、2006年の甲子園決勝の延長再試合。高校野球史に輝く伝説といっても過言ではないですよね。
福留さん:
「これで名前覚えたようなもんですからね!」
――2021年、楽天に復帰後の4年間は20勝33敗、防御率は3.73でした。キャリアや年齢を重ねて投球スタイルが変わりました。思った成績が残せていない印象です。
福留さん:
「昔のイメージを持っている方が引退して若い世代に代わったとき、昔の田中投手のイメージを持っている選手が少なくなったのもあるかもしれません」
●巨人先発・田中将大投手の歩み
2006年にドラフト1位で楽天に入団。2013年はリーグ24連勝、日本一に貢献。2007年~2013年は7年間で99勝、2014年からは活躍の舞台をメジャーへ移した。2014年~2020年、メジャー7年間で78勝を記録。