大阪・関西万博がまもなく開幕 ランタンを持って自然の大切さを学ぶパビリオンも 愛知万博の思いを継承へ
愛知万博の事務総長に聞く「万博の教訓」
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに4月13日に開幕する大阪・関西万博。愛知万博から学ぶべき教訓とは何か。愛知万博が開催された当時に日本国際博覧会協会の事務総長を務めていた中村利雄さんに話を聞きました。
中村利雄さん:
「(テーマについて)理解しやすい説明がないといけない。何のためにこのイベントを誰がやっているのか。語りかける”ストーリー”が無いと(市民の理解が)断片的になってしまう」
「愛知万博」から「大阪・関西万博」へ 思いを継承
愛知万博では、モリゾーとキッコロが市民にストーリーを語りかける役割を担いました。
中村利雄さん:
「モリゾーとキッコロのアニメも作った。森の中のことをキッコロがおじいちゃん(モリゾー)に聞く。おじいちゃんが『これは珍しいトンボで世界でなかなか見られないから、見つけたら大事にしないといけない』などと説明する。アニメで子どもに理解してもらった」
市民にテーマを理解してもらった上で、会場内では来場者が環境にやさしい取り組みを実践しました。こうした”市民参加型”の仕組みで、愛知万博はリピーターを増やし、最終的には2200万人以上を動員しました。
中村利雄さん:
「大阪・関西万博はやはり世の中の進歩のためにやってよかった(と思ってもらえる)、そのための工夫がなされていて、行ってみたら驚きを与えていただきたいと思います」