「名港トリトンを封鎖せよ」 伊勢湾岸道の夜間の集中工事にカメラ密着 橋の鉄塔での点検に取材班ひやり
3月15日まで行われた伊勢湾岸道の集中工事。夜間一部区間を通行止めにして工事が行われています。どんな工事が行われているのか、地上と空からその一部始終を取材しました。
午後10時すぎの刈谷ハイウェイオアシス。ネクスコ中日本の管理車両7台が1列になって、伊勢湾岸道を進みます。指揮者の合図で2台の車両が中央の車線に。そのうち1台はさらに右側の追い越し車線へ移動しました。
管理車両は3車線を横1列に並んで走行して、車の流れをコントロールします。
ネクスコ中日本 籾山大輝管理担当課長:
「20.9キロポストに到達。これより先頭固定を開始とします。追上車は追い上げを開始してください。先頭固定車両は速度30キロでお願いします」
すると、時速40キロで走行していた前方の管理車両が時速80キロまで一気に加速。速度差を利用して、車がいない区間を作ります。
その安全な区間を利用して、東海JCT付近ではパイロンや看板などを作業員が設置しました。
午後11時すぎ、東海JCT封鎖
今回、集中工事で夜間に通行止めをしたのは東海JCTと飛島JCTの間です。通行止めの目的の1つがアスファルトの舗装工事。
ネクスコ中日本 長島理人さん:
「かなり損傷が激しくなっているような状況です」
伊勢湾岸道では経年劣化や大型車の増加などで、道路には多くの穴が確認されていました。これまで穴のみを補修してきましたが、半年ほどで再び穴ができてしまうことも。そのため、抜本的な舗装工事が必要なんです。
伊勢湾岸道の舗装は下から順に鋼の床板、防水性と平たん性を保つアスファルト、透水性の高いアスファルトの3つで構成されています。まずは一番上のアスファルトを剥がし、次にIH式加熱機を使って鋼の床板を温めます。すると、2層目のアスファルトとの接合面が柔らかくなるんです。