同性婚訴訟 名古屋高裁も「違憲」と判断 高裁による憲法違反の判断は4例目 損害賠償請求は棄却
同性婚を認めないのは憲法違反だとして、愛知県の同性カップルが国を訴えた裁判の控訴審で、名古屋高裁は一審の名古屋地裁に続き、同性婚を認めないことは憲法違反だという判断を示しました。
愛知県内に住む30代の男性カップルは、同性同士の結婚を認めていない民法などの規定は、婚姻の自由などを定めた憲法に違反するとして、2019年、国に損害賠償を求めていました。一審の名古屋地裁は国の法制度の不備を認め、憲法に違反するとの判断を示しましたが、損害賠償請求については退けたため、原告側は控訴していました。
3月7日の控訴審判決で、名古屋高裁は一審同様、同性婚を認めない今の制度は憲法違反との判断を示しました。一方、損害賠償請求は棄却しました。いわゆる同性婚訴訟で高裁による憲法違反の判断は、札幌、東京、福岡に続き4例目です。