「地元に魅力的な仕事はない」若者に聞いた地方から働き世代の流出を食い止めるカギは「環境づくり」

地域 ライフ 企業 友だち追加

働き世代が東京圏などに流出するのを防ごうと、地方の若者から意見を聞く懇談会が開かれました。流出を食い止めるカギは「地元に戻ってきたいと思える環境づくり」にありそうです。

榎本和希さん:
「仕事が少ない。なくはないけど、魅力的な仕事はない」

三重県熊野市出身の榎本和希さんです。榎本さんは料理人になる夢がありましたが、地元には飲食店が少なかったため、一度地元を離れ愛媛の料理店で働き始めました。しかし…

榎本和希さん:
「熊野ってものすごく大自然。よくよく考えてみれば自分の生まれ育った(熊野の)環境はすごかった。6年くらい前に熊野市に戻って店をオープンした」

愛知は転入超過でマイナスが続いている

榎本さんらこの地方の働き世代の5人の声を聞いていたのは、中部地方整備局の職員たちです。この懇談会が開かれた背景には、中部圏から若者の流出が止まらない現状がありました。

愛知県に転入してきた人から転出した人を引いた「転入超過数」を見てみると、コロナ禍の2020年以降は転出超過、マイナスが続いています。流出を食い止めるために若者たちが訴えたのは「中部圏に戻ってきたいと思える環境づくり」です。

ユーチューバー 前川あかねさん:
「いかにして帰ってきたいと思ってもらえるか。ここでもやりたいことが実現できるんだと、大人がどうやってここ(地元)で表現できるか。今やっているクリエーター業も田舎でクリエーター業が成り立つんだ、と(伝えたい)」

岐阜県で働く橋元麻美さん:
「人が人を呼ぶ流れができたらいいな」

中部地方整備局 中川雅章副局長:
「官と民とがどう連携していくかが重要。そういう取り組みを中部全体へ広げていきたい」

おすすめの記事

おすすめの記事

アクセスランキング

アクセスランキング

ページトップへページトップへ