開港20年のセントレア 周りを見ると「1人負け」の状況も 地域の魅力を発信してインバウンド獲得へ

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中部国際空港(セントレア)が2月17日で開港20年を迎えました。コロナ禍から利用客数が回復傾向にあるなか、課題であるインバウンドの獲得をどう目指していくのでしょうか。

17日、20歳を迎えたのは中部国際空港です。開港20年を祝う式典が行われ、その中でとあるニュースが報告されました。

セントレア 犬塚力社長:
「本日、代替滑走路整備に関する施設の変更許可を国土交通大臣よりいただきました」

準備を進めていた2本目の滑走路について国土交通省から着工の許可が下りました。2027年度中の使用開始を予定していて、2025年度からの着工を目指すということです。セントレアはどんな20年を歩んで来たのでしょうか。

愛・地球博開催時に中部国際空港が開港

愛・地球博の開催に合わせて中部国際空港は誕生しました。利用者は1200万人を超えて好調なスタートを切ります。しかし、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で利用者は落ち込みました。

その後、歴史的な円高もあり、日本人の海外旅行客数も増えていきます。そして、平成から令和になった2019年、利用者は1260万人となりました。順調に利用者を伸ばしてきた矢先にある出来事が襲います。「コロナ禍」です。コロナ禍を乗り越えて2024年には815万人になるなど徐々に回復しています。

中部国際空港の着陸回数は8位と低迷

しかし、国内の空港を見渡してみると、1人負けの状況もあります。ほかの国内の空港と比較すると、国際線を利用する外国人の数はコロナ禍前より軒並み増えているにも関わらず、中部国際空港だけは未だマイナス。さらに、航空機着陸回数は、1日平均117回で地方都市よりも下位の8位と低迷しています。

愛知県の発酵食をPR

苦境の中部国際空港が、国際線ロビーに設置したのは、愛知の蔵元で約80年使用された味噌桶です。愛知は味噌のほかにも酢やみりんなど発酵食文化の集積地になっています。日本の玄関口となる空港でアピールすることで「愛知といえば発酵食」というイメージを世界に浸透させる狙いがあります。

セントレア 犬塚力社長:
「本当にこの地域に来てもらう需要があるか、ということがはっきりしていないと(航空会社には)飛ばしてもらえない。地域とともに、あるいは地域をリードするような形でこの地域の魅力発信に努めていきたい」

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