源義経が源頼朝に宛てた手紙を発見か 明治時代に建てられた蔵からお宝見つかる 愛知県豊根村
最初に鑑定した鎧と槍は江戸時代の本物。しかし、兜がなかったことに加え状態が悪かったこともあり、価値としては5万円程度という評価となりました。
特に北岡さんが注目したのが九谷焼の茶器。手書きで書かれた装飾も美しく「九谷焼でこれだけの物を作るのは大変」と高い評価を受けます。その美しい装飾から九谷焼の人気が中国でも高まっていることもあり、3万円程度の価値があると評価されました。
そして「源頼朝にまつわるかもしれない」という巻物は、江戸時代のものと鑑定。古文書の専門家である増田孝先生に依頼して詳しく調べてもらいました。
この巻物は江戸中期に書かれた軍学書で、源義家が帰陣した際の食べ物について書かれた「小笠原流の秘伝書」と判明しました。価格はつけられないものの、非常に貴重なものです。
「家宝的文書」の箱の中にはもう1つ、「源義経にまつわると思われる文書」が見つかりました。増田先生によると「腰越状」と呼ばれる源義経が源頼朝に宛てた書状であると判明しましたが、残念ながら本物ではないとのこと。江戸時代に習字の手本として広まった「腰越状」を村松家の先祖が書き写したものでした。
本物の「腰越状」ではなかったものの、村松家の先祖が書いた貴重なものであることは確か。先祖代々、大切に保管されてきた、お金には換えられない “お宝”なのですね。