「火事ですか?救急ですか?」名古屋市で「救急車ひっ迫」 24年の出動件数は“16万件余り”で過去最多
名古屋市では今、救急車の出動件数が増加し、救急体制がひっ迫しています。市は、緊急性が低い時に救急車を呼ぶべきか判断に迷った際は、電話相談窓口「#7119」の活用を呼びかけています。
2024年1年間の出動件数は16万212件で過去最多
名古屋市消防局防災指令センター。ここでは24時間体制で119番通報を受け付け、救急隊や消防隊に出動の指示を出しています。名古屋市では、高齢化などの影響で救急車の出動件数が年々増加しています。
防災指令センター職員:
「119番です。火事ですか、救急ですか? 救急車を向かわせる住所を教えてください」
2024年1年間の出動件数は16万212件で過去最多となりました。さらに、1月の出動件数は1万5044件。2025年1月の出動件数も過去最多を更新しています。
この時期、特に目立つのが・・・
名古屋市消防局 宇都木真司さん:
「37.5度以上の発熱を有する方の搬送が依然と高い水準です」
名古屋市ではインフルエンザやコロナウイルスをはじめとした感染症の流行などにより、発熱をともった救急患者の数が増えているといいます。市では、救急車の稼働率が80%を超えた時には、市民に向けて車両の到着が遅れる可能性があることを伝える「名古屋市救急隊ひっ迫アラート」を発令しています。市によりますと、アラートは2025年に入ってから2月5日までに5回発令されているということです。救急体制のひっ迫が続く中、私たちは何を意識すべきでしょうか。
名古屋市消防局 宇都木真司さん:
「緊急性があるかないか判断に迷う時には、躊躇なく119番をしていただければ結構です」
救急車を呼ぶべきかどうか迷った際は「#7119」を活用
その一方で・・・・
名古屋市消防局 宇都木真司さん:
「救急車を呼ぶべきか悩んだり、医療機関を受診するか悩んでいるといった場合には、短縮ダイヤルである“#7119”にお願いします」
「#7119」は看護師などが電話で相談を受け付ける窓口です。市は、緊急性が低い時に救急車を呼ぶべきかどうか迷った際は、「#7119」を活用してほしいとしています。