トヨタグループ7社の第3四半期決算は6社が減収 アジアの車両販売不振やトヨタ生産停止が影響
トヨタ自動車のグループ7社が1月31日、2024年4月から12月までの第3四半期決算を発表しました。トヨタ自動車の生産停止の影響などで、6社が減収となりました。
トヨタ自動車グループ7社が2024年4月から12月までの連結決算を発表しました。
●売上高
デンソー:5兆2884億円(1.2%↓)
アイシン:3兆6021億円(3.4%↓)
豊田自動織機:3兆227億円(6.9%↑)
トヨタ紡織:1兆4466億円(1.7%↓)
ジェイテクト:1兆3850億円(1.9%↓)
豊田合成:7869億円(2.1%↓)
愛知製鋼:2218億円(2.2%↓)
●純利益
デンソー:3127億円(78.1%↑)
アイシン:497億円(26.1%↓)
豊田自動織機:2483億円(7.6%↑)
トヨタ紡織:282億円(32.8%↓)
ジェイテクト:99億円(72.7%↓)
豊田合成:322億円(21.8%↓)
愛知製鋼:56億円(7.4%↓)
※()は前年同期比
このうちデンソーの売上高は、2023年の同じ時期と比べ1.2%減の5兆2884億円で、最終的なもうけを示す純利益は78.1%増の3127億円でした。
アジアでの車両の販売不振やトヨタ自動車の生産停止の影響で減収となりましたが、円安の進行やコスト削減により増益となりました。
一方、アイシンの売上高は2023年の同じ時期と比べ3.4%減の3兆6021億円で、最終的なもうけを示す純利益は26.1%減の497億円でした。日本や中国で車両の販売数が減少したことなどが影響し、減収減益となりました。
また31日の会見では、アメリカのトランプ大統領が掲げる関税政策について、各社の幹部から懸念の声が上がりました。
アイシン グループ経営戦略本部 近藤大介本部長:
「メキシコとカナダからアメリカへの (自社製品の)輸出は、 FTA(自由貿易協定)を生かして輸出しているので、ある程度(トランプ大統領の関税引き上げの) 影響があると思っている。アメリカの中での現地調達網を着々と進めていくということ。現地生産化をしていくということが (対策の)基本になるので、すぐはできないがこれを進めるのがわれわれのできることと思っている」