嘘と借金の病気「ギャンブル等依存症」20代・30代男性で増加傾向 背景にスマホでオンラインギャンブル
スマホ1つでギャンブルが可能
――若い人が多い理由は何が考えられますか。
「スマホで簡単にオンラインギャンブルができるところだと思います。いつでもどこでも、仕事のスキマ時間にもギャンブルができてしまう。若い人が手に出しやすい環境があります。借金も、現地に行かずスマホ1つで簡単に借金ができてしまいます。
また数字だけが動いていて、借金をしている感覚があまりないというのも理由の1つです。スマホがあることによって、若い方が増えているのではないかと」
ギャンブル等依存症になってしまったら?
――もしギャンブル等依存症になってしまった場合、どうすれば良いでしょうか。
「『相談機関』『治療期間』『自助グループ』の3点が必要です。まずは精神保健福祉センター等に依存症の相談へ行き、依存症の専門医療機関を選んで治療を行っていただきたいです。そして自助グループに参加する。当事者が集まる『GA(ギャンブラーズ・アノニマス)』と、ご家族の方向けの『ギャマノン』という集まりがあります。“否認の病”なので、ご家族の方だけでも1日でも早く活用していただきたいです」
――“否認の病”とは、自分が「ギャンブル等依存症ではない」と主張することでしょうか。
「そうです。自分が依存症であることを認められなかったり、ギャンブルに問題があると思うのが難しかったりします。ご家族の方だけでも、困った人から1日も早く相談をしていただきたいです」