水面に浮かべたカゴでマガキを養殖 「ハマチ養殖発祥の地」活性化に向けて新たな挑戦
「三倍体カキ」と技術支援による新たな漁業モデル
さらにリブルは、水温やプランクトン量の指標データを集めるセンサーを提供。収集したデータをリブルに送信すると、同社から漁業者のスマートフォンに投入する稚貝の種類や個数、タイミングなどのアドバイスが届きます。これにより、技術や経験がなくてもカキ養殖に取り組むことができ、安定的な収入が得られる魅力があります。
実際、試験養殖の作業を担うのは釣り堀などを運営する会社の従業員です。養殖を担う六車庄一さんは「そんなに難しい作業もないですし、労力もそんなにかからないです」と話します。
新たなカキ養殖の仕組みを取り入れることで、東かがわ市はハマチ養殖をやめた高齢の漁業者を担い手にして規模を拡大する予定です。市は3年程度で事業を軌道に乗せ、新たなカキ産地としての地位を確立し、1事業者あたり年12万個の出荷を目指しています。