「現地マーケットを知ることが大事」仏壇や染物など伝統工芸技術を海外に売り込み起死回生へ
韓国市場での反応とアドバイスをもらう
イベント会場で岩田さんが声をかけたのは、韓国の大手百貨店の役員、チョ・ギュコォンさんです。岩田さんはヒノキで作った花の形のアロマディヒューザーを売り込みましたが、「珍しいですけど、(韓国人は)好きではないと思いますね」と反応はいまいち。そこで、弁当箱の写真を見せたところ、チョさんから「韓国ではお弁当箱が流行っている」という意外な反応とアドバイスをもらいました。
チョ・ギュコォンさん:
「韓国の食べ物ってキムチとか色がある。白い食器が好きなのは、全部色があるからなんですよ、食べ物に。ナムル、キムチ。ちょっと水分がある。それがこういった(白木の)ものでは、ちょっと汚くなるんじゃないかなと思います」
岩田さん:
「そういうことですね。木のそのままですと、僕たちが作るときも、例えばお弁当箱なんかでもやっぱり臭いがついたりとか。コーティングはしっかりさせてもらっています」
今後の展望と新たな市場への挑戦
同イベントを通して岩田さんは「まずは現地のマーケットのニーズを知ることが大事」と感じ、現地の協力会社と一緒に商品開発を進めたいと意欲を示しました。現在、韓国とは別に、フランスにも弁当箱を売り込む計画を進行しています。
日本の伝統技術を活かした新商品の海外展開が、今後どのように進展していくのか注目が集まります。