徳川家の菩提寺「成道山大樹寺」で期間限定のデジタルアートイベント開幕 一足先に全貌を公開

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江戸幕府三代将軍、徳川家光が建立した山門がそびえる愛知県岡崎市の成道山大樹寺。徳川家の菩提寺です。

その大樹寺で1月17日から19日まで夜間特別拝観として、最新のプロジェクションマッピングを使ったデジタルアートイベントが行われます。ひと足早く、その全貌をお伝えします。

大樹寺がプロジェクションマッピングとコラボレーション

大樹寺は徳川家とゆかりの深い場所。かつて桶狭間の戦いに敗れた徳川家康公が岡崎へ逃げ帰った際、大樹寺の周りを敵に取り囲まれました。自害を試みた家康公は住職に諭され、切腹を思いとどまったといいます。“再起の場”として、歴史的にも大きな役割を果たした寺です。歴史ある大樹寺が、デジタルアートと融合しました。

国指定重要文化財の鶴の障壁画

本堂にある「大方丈」に入ると、重要文化財に指定されている鶴の障壁画が目に飛び込んできます。こうした重要文化財も、夜間特別拝観ではプロジェクションマッピングとコラボして、ライトアップするそうです。

大樹寺の中村康雅貫主に話を聞きました。

大方丈障壁画

大樹寺 中村康雅貫主:
「この『大方丈障壁画』は安政5年に完成したと聞いています。実は大樹寺は安政2年に出火がありまして、全山焼けてしまったんです。離れた山門や多宝塔は焼け残りましたが、本堂まで焼けてしまいました。そのあと徳川家や松平家の菩提寺として再興したときに、大方丈に障壁画が描かれました」

当時、大和絵の日本一といわれていた冷泉為恭(れいぜい・ためちか)が、30代の頃に何年もかけて描いたとされています。

夜間特別拝観で見ることができる

そのほか、46年ぶりにお披露目する貴重な壁画もあり、中村さんも「大樹寺にきて初めて拝見する壁画」とのこと。劣化の影響で収蔵庫に保管されていた作品をデジタルアートと融合させて、今回、特別に公開しています。

この「成道山 大樹寺 デジタルアートナイト2025」は、1月17日(金)から19日(日)まで開催されています。重要文化財とデジタルアートのコラボレーションを、楽しんでみてはいかがでしょう。

●成道山 大樹寺 デジタルアートナイト2025
日程:1月17日(金)~19日(日)
時間:午後5時30分~午後9時 
夜間特別拝観 拝観料:大人(高校生以上)800円、小中学生500円
※屋外の拝観は無料

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