「能登に観光に来て」津波に施設を流された能登を代表する老舗旅館 完全復旧目前に切実な訴え

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能登半島地震で目玉施設を失った石川県能登町の老舗温泉旅館が、完全復旧を目前に観光客を呼び戻したいと切実に訴えています。現状を取材しました。

釣り桟橋で釣りができる旅館「百楽荘」

イカの駅つくモールから南東に300メートルのところにあるのが、能登町を代表する旅館・百楽荘です。

百楽荘は創業から約90年続く老舗です。日本百景にも選ばれている九十九湾を臨む部屋や、去年リニューアルオープンした洞窟風呂、さらには、地元の食材をふんだんに使った食事を楽しむことができます。

中でも旅館の目玉は九十九湾に浮かぶ釣り桟橋です。釣った魚を、併設された小屋で食べることができます。

地震で桟橋が壊れ小屋に続く道も流された

しかし、地震の影響で桟橋が壊れ、小屋は津波で流されてしまいました。

百楽荘 田保政紀 支配人:
「地面は白い建物の前にあるあんどん、あそこら辺まで道が続いていた。そこもすべて流された」

完全復旧一歩手前だが客足は40パーセント

桟橋はまだ復旧していませんが、食事や温泉などは震災前と同じように提供できています。完全復旧の一歩手前まできていますが、肝心の客足は平年の40パーセントほどだといいます。

百楽荘 田保政紀 支配人:
「来てもらわないと経済が回らないと思う。だから行けるところには行っていただきたい。もちろんうちもそうですし、そのほかにやっているお宿さんもあると思う。今できることって、食材を楽しむことぐらいしかないのかなと思うが、それでも能登にはいいものがあるので、ぜひ見に来ていただきたいと思っている」

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