廃業寸前の老舗そば店を復活させた"姫" 「変化させるのは古いものを守るため」奇抜な姿も引き継ぐ技と味

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なな天そば(並盛)

京都府の西部、兵庫県との県境に位置する福知山市。明智光秀が丹波を平定した際に築城した福知山城は、いまでも市のシンボルとして愛されており、歴史と自然にあふれた街です。

歴史上、たくさんの挑戦をしてきた明智光秀にあやかり、福知山市では街に変化をもたらす市民たちを「変化人」として応援する取り組みが行われています。今回は、市長も激推しの福知山市の2人の「変化人」をご紹介します。

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創業170年の老舗そば店を復活させた「大江山 鬼そば屋」なゝ姫さん

「大江山 鬼そば屋」なゝ姫さん

1人目の「変化人」は、創業170年を数える老舗そば店「大江山 鬼そば屋」の7代目を受け継ぐ共同店長・なゝ姫さん。衣装もメイクも奇抜ですが、そば打ちが始まると表情は真剣そのもの! 見た目とは裏腹に、「大江山 鬼そば屋」の歴史と伝統をしっかりと受け継いでいます。

なな天そば(並盛)

「大江山 鬼そば屋」は営業が始まるとたちまち満席になる大人気店。一番人気はなゝ姫さんが考案したとり天や野菜の天ぷらがのった「なな天そば」です。

極太でしっかりと硬さのある十割そば「鬼そば」と揚げたての天ぷらのおいしさのとりこになるお客さんが続出! 真冬の大雪の中でも、そば本来のおいしさが堪能できる冷たいそばでいただくのがおすすめです。

大江山 鬼そば屋

実は「大江山 鬼そば屋」は、8年前に閉業の危機に直面していました。店を閉めるか売るかの選択を迫られたときに、当時アルバイトとして働いていたなゝ姫さんが店ごと購入! 5代目の妻であり、6代目の母である中村麻美さんと共に、共同店長として店を復活させました。

ミニスカートの和服姿も経営改革の一環

「京都の文化財として残したい」との思いから店を買い取ったなゝ姫さんは、経営を続けるために大胆な改革を実行。奇抜なミニスカートの和服姿もその一環です。

変化を恐れたら自滅する

「変化させるのは、古いものを守るためでもある」と語る「大江山 鬼そば屋」店長のなゝ姫さん。店の雰囲気は変わりましたが、鬼そばの味は変わることなく受け継がれています。

“日本一高い”トマトジュースを作る「小林ふぁ~む」小林さん

「小林ふぁ~む」小林加奈子さん

2人目の「変化人」は、福知山市で農園を営む「小林ふぁ~む」の小林加奈子さん。「小林ふぁ~む」では夏のトマトをメインに栽培しており、収穫したトマトを使った自家製トマトジュースの製造も行っています。

「ぷれみあむ とまとのじゅ~す」

「小林ふぁ~む」で注目を集めているのが、超高級トマトジュース「ぷれみあむ とまとのじゅ~す」。1本2160円と“日本一高い”といわれる価格ながら、2024年の分はすでにほぼ完売になるほど大人気です。

1年に1日だけ収穫できるトマトのみを使用

もともとトマト産地ではなかった福知山発の「ぷれみあむ とまとのじゅ~す」。今では百貨店などでも取り扱われるようになり、全国にその名が知られるようになりました。

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